福岡の大牟田市倉永に仕事場、株式会社小宮四郎國光(刀鍛冶おじいちゃん、お父さん、おじさん、研師の弟)と運営する会社を構える小宮國天氏。昔は小宮四郎國光に工員が100人ぐらいいた頃もあったとの話。鍬などの農機具、包丁などを今も作っています。居合刀を作るのはある意味波紋の実験という國天氏。そんな現場を撮影してきました。

土置きはいつも同じ調子で置いているでも、地鉄の強さだったり焼き入れの温度だったりが違えば波紋は変わる。鍛冶屋としては土置き通りの波紋を出したい。でも出来ない。ある意味そうであつてこその部分がある。と國天氏は言います。同じものが出来るなら面白味に欠けるしコントロールしきれない部分が唯一無二の刀に仕上がる。そんなニュアンスを感じました。この日は田楽での焼き入れも撮影。昔じいちゃんが使っていた仕事場を見せて頂きました。

國天氏の代で6代〜7代目という刀鍛冶の家筋。河内國平親方に5年間弟子入りし、大牟田に戻ってきました。刀鍛冶を目指すキッカケは小学校三年の時、朝起きて顔を洗おうとした時に父が日本刀を作っていてその後ろ姿のカッコ良かった印象が頭に染み付いているそうです。今は父の仕事を手伝いながら、居合刀や美術刀を作成。時間が限られる中での2019年度の日本刀特賞を受賞したことは素晴らしいことです。地元の方々との日本刀に関するイベントや交流にも最近は積極的に参加しているそうです。日本刀をより身近なものと感じてもらえる為にイベントや展示会のアイデアも考え、日夜奮闘していることを感じました。