logo

やまとびとこころ店 奈良県桜井市初瀬にて 宮田昌彦撮影 

DSC_8952      

街道筋に昔ながらの町並み、旅館がならぶ
長谷寺の街道筋。軽自動車がやっとこさで
行き交える幅にぽつぽつとそんな情緒ある
風景に出会える奈良、桜井市初瀬。
DSC_8951
その土産もん店でこころ飴と大きく染め抜
かれた店にであった。ここは奈良に本社を
置く共栄印刷株式会社、代表掘井清孝氏の
思いが随所に込められたお店。
「やまとびと心の店」どんな商品も作り手
の顔がちゃんとみえる。
DSC_8958
フリーペーパー『やまとびと』とはもう1
5年ぐらい前から共栄印刷で取り組んでい
るフリーペーパーのタイトル。堀井氏が生
まれ育った桜井や近隣の町や土地、人の魅
力を紹介する情報誌。
その思いは、若者がどんどん都会にでて行
き、寂しくなる地方都市を見つめ直し、生
まれた町に人々を戻したい。

以前、私も人物や和菓子を撮影させて頂い
た。
その撮影で出会った作家の吉岡萬理氏。
DSC_8959
彼の作品は大胆な絵付けで、カップがおう
ちにあるだけで楽しくなるインテリア的な
ものだ。彼の工房はこの街道筋を長谷寺に
もう10分ほど上がった先にある。工房に
居られる時は見学も可能なので、長谷寺に
お参りした後ちょっと立ち寄りたい場所だ。

この『やまとびとこころ店』はその繋がり
やこの地で生まれた素晴らしい物達の発信
場所なのだ。最近は旅行の企画も手がけて
いると話。
DSC_8957
夫婦饅頭と御薄のセットや葛餅などお土産
物がカフェで、いただける。夫婦饅頭は伊
勢参りの人々の往来で賑わった江戸時代に
旅人が愛した味を復元したそうだ。
DSC_8966
一つ頂いたが小さい蒸籠で蒸し上げ、ほの
かな酒饅頭の香りと上品な甘さ、粘り気の
ある餡は二種類の素材から層になっていた。
DSC_8955
2階の座敷に上がると、清涼感のあるお香
が漂う。床の間の違い棚には石仏を安置。
堀井さんは「旅先で見つけたものなんです」
と教えてくれた。座敷の机は寺院のお経を
読む時などに使われるサイズを再現したら
しい。釘を一本も使っていない造作が美し
い。又ここからの眺めは、向の古い旅館と
青々と茂る里の緑を楽しめる空間に仕上が
っている。(文:写真、宮田昌彦)

  • Share

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です